1.この記事を書こうと思った背景
AWS Certified Solutions Architect Professional Exam(SAP-C01 / AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル, 以下SAP試験とする)を自宅で受験して合格した。
スコアは773と、合格点が750なのでギリギリだった。なお、模擬試験の問題集の相性の兼ね合いやドキュメントの多さを考慮して英語で受験している。
2.受験しようと思った動機
SAP試験を受けようと思ったモチベーションは、AWS に関して体系的な知識を身につけ、いざググろうとなったときの助けとなるインデックスを脳内に貼っておきかったからだ。
たとえば、弊社のAWS環境においてAWSリソースにアクセスする仕組みを理解するためには AssumeRole
という AWS が提供する権限付与の IAM の機能に関する知識が求められる。ここで業務に取り掛かる際に AssumeRole
がなんたるか?の一般的な知識がアタマに入っていれば、だいぶラクなんだろうな〜と歯がゆい思いをすることがあった。
目的のAWSアカウントにはAssumeRoleを利用して切り替えます。 認証用AWSアカウントに誰がどのアカウントに切り替えてよいかを定義しておき、それに基づいて切り替え可否を制御しています。
出所:AWS + Azure ADによるSingle Sign-Onと複数AWSアカウント切り替えのしくみ作り - Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアのブログ
もちろん試験に合格してもすぐ役に立つということはないのだろうけど、受験がインプットしてのわかりやすいターニングポイントとなってくれたことは間違いないと感じる。
3.試験対策の検討方法について
日本語受験の方は、「AWS SAP 合格」などでググるのがいいと思う。
英語受験の方は、reddit で aws sap
などでググるとアドバイスが見つかるのでおすすめ!
https://www.reddit.com/search/?q=aws%20sap
4.試験当日までの勉強方法
受験日の4ヶ月前に受験を決意してから3ヶ月くらい前まで
- 試験ガイド(AWS Certified Solutions Architect - Professional Exam Guide)を一読
- 以下の参考書を1周
- 以下の Udemy の講座で配布されるPDF資料を一読しながら1問1答だけやる
- 以下の Udemy の模擬試験4回セットのうち1回を解き、難しさに絶望し、長期戦を覚悟する(1ヶ月もあれば終わるだろうと思っていたらとんでもなかった)
3ヶ月くらい前から当日まで
- Redditで評判がよさそうだった、以下の模擬試験セットのうち、4回分と分野別の問題集をひととおりやる
- AWS Certified Solutions Architect Professional | whizlabs
- 模擬試験としては全5回だけど、準備期間が足りず4回しかできず
- ただし、ふりかえると模擬試験を一周するより、既に解いた問題の解き直し、解説や自分でまとめたメモの見直しなど復習に時間をかけた のが今回の合格の決め手になった感じはする
- ↑の問題集を解いて復習していくのと併せて、Udemyの模擬試験2回分も解いていく
- Udemy の模擬試験は全4回だが準備期間が足りず、1回分解いていないが、こちらも復習を優先した。
- 当日が近づくにつれ、これまで解いた模擬試験やAWSが提供するサンプル問題や模擬試験の問題と解説、自分でまとめたメモの読み直しの時間を増やした
- 1週間前に AWSからサンプル問題と模擬試験が無料で配布 されていることに気が付き、急いでやる
- AWS Certified Solutions Architect - Professional Certification | AWS Certification | AWSでサンプル問題と模擬試験が配布されている
- サンプル問題:AWS Certified Solutions Architect - Professional Sample Questions
- 模擬試験:AWS Certified Solutions Architect - Professional Official Practice Question Set
※ 受験日を決めたのは1ヶ月前。模擬試験の演習の手応えを感じたためというより、これ以上後ろにずらすことができなかったため受験日を決めた。
※ 復習というのは、正答以外の方法を比較検討するといったかんじ。たとえば。。
- プライベートサブネット内にかまえる EC2 から S3 へアクセスするための方法のひとつとして NAT Gateway が使われていたが代替手段はあるか?
- オンプレミス構成から AWSへマイグレーションするにあたり、AWS Server Migration Serviceがアタマに浮かぶが、Snowball と VM Import/Exportを使うケースはどういうときか?
このような比較検討をするうえで、AWSのサービスのドキュメントやホワイトペーパーやカンファレンスの資料、技術ブログなどに目を通すようにした。
- cf. Reduce Data Transfer Charges for a NAT Gateway
- cf. https://d1.awsstatic.com/events/jp/2017/summit/slide/D2T3-4.pdf
- cf. Amazon Virtual Private Cloud Connectivity Options - Amazon Virtual Private Cloud Connectivity Options
※ 受験を決意してから何回か手を動かしてブログを書いている。全サービス、手を動かすことは難しくても手を動かした数だけ解像度はあがった感触があるのでやってよかった。
- [Changes to S3 Bucket Drift Detection] Terraform AWS Provider 4.9のaws_s3_bucketリソースにおけるアップデート内容 | gkzz.dev
- [budget alerts]Serverless FrameworkとAWS Budgetsで日次の利用料金が想定より高かったらSlackへ通知する(Cost Anomaly Detectionは採用見送り) | gkzz.dev
5.自宅受験の注意点
- 外付けモニターやマイクなどは使えず、pcだけで受験 することになるので注意
- 試験管とのやり取りや確認作業に時間がかかるので、試験開始時間の30分前 に試験管とのやりとりをシステム上でおこなうのがいいと思う
- ギリギリになってしまい、あたふたした
6.使った参考書や模擬試験のリンク
- AWS公式試験ガイドやサンプル問題、模擬試験
- 取っ掛かりで使った参考書や講座
- 有料の模擬試験
試験勉強はたいへんだと思いますががんばってください!微力ながら応援しています!!